私の好きなドラマーの一人、ロイ・へインズ(Roy Haynes)を
ちょっと考察してみます。
ロイ・へインズ(Roy Haynes)
ㇿイ・ヘインズ(Roy Haynes)は、1925年アメリカ合衆国マサチューセッツ州
ボストン生まれのジャズドラマーで90歳を超えて、今なお現役ドラマーです。
JAZZ界の巨匠たちであるチャーリーパーカー、セロニアスモンク、ぱっとメセニー、
チックコリア、ジョンコルトレーン、マイルスデイヴィス、ビリーホリディなどの
著名人達とセッションやレコーディングをしてきているドラマーです。
繊細さと時折見せるパワフルさを併せ持つ、ㇿイ・ヘインズのドラミングには、
多くの人達が魅了されています。
ㇿイ・ヘインズのシグネイチャースネア
私もJAZZの仕事が増えたころ、そんな彼に少しでも近づきたいと、
今から4~5年前に購入したのがYAMAHAのロイ・へインズシグネイチャースネアです。
このスネアはコパー(銅)で作ってあり、シェルはハンマリングしてあります。
その見た目とは違いウッドシェルよりも、かなりやわらかく温かみのある音で、
金属特有のキンキン感がありません。※現在は生産終了しております。
私はわりかし攻撃的なスネアの音を出しているので、ロイ・へインズの
「柔らくて繊細な音をどうやったら出せるんだろう?」と悩んでいました。
当然そんな安易な悩みの答えは、「スティックコントロール」に限るわけですが、
つい道具へ頼るという楽な道へと進んでしまったわけです。
実際、ㇿイ・ヘインズのシグネイチャースネアは、多少スティックコントロールが雑でも、
柔らかい音が出せるスネアです。細かい音も調整次第によってはかなり誤魔化すことができ、
マイクノリも良いためレコーディング向きなスネアとも言えます。
しかしその柔らかく軽い音は、どんなジャンルでも使えるというわけでなく、
ロックなどでは音が埋もれ気味になってしまいます。でもTAMAのコパーシェルのスネアは、
全然そんなことがなく、ロックで使っている人もいるので調整しだいなのか、
それともハンマリングの影響なのか、まだ勉強不足ゆえ謎が解けておりません・・・。
少し話が逸れてしまいましたが、このロイへインズのスネアはテクニック不足でも、
色々とごまかしが利くスネアではありますが、やはりロイへインズのようにはいきません。
確立されたテクニックと経験によって、最大限に活かす事ができるスネアです。
ですからやはり誤魔化そうとせず、真面目に練習あるのみです。
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