世界最高峰のドラマーと言われている
「ヴィニーカリウタ(Vinnie Colaiuta)」について、
少し考察をしたいと思います。
ジャンルを問わないスーパードラマー
ヴィニーカリウタは、私の敬愛するデイヴウェックルと同様、
いやそれ以上に凄まじいドラミングのスーパーおじさんです。
ヴィニーカリウタはロックからジャズまで、ジャンルを問わず幅広く活躍しています。
チックコリア、マイクスターン、スティング、ジェフベック、フランクザッパ、ジノバネリ、
チャカカーン、ハービーハンコック、メガデス・・・と挙げればもうキリがありません。
日本のミュージシャンレコーディングにも参加している
またセッションプレイヤーだけではなく、数えきれないほどの
レコーディングにも参加しており、日本ではスマップのレコーディングから、
宇多田ヒカルのバックでも叩いているし、寺尾聡のバックでも叩いています。
たまに歌番組を見ていると、ヴィニーさんがふらぁ~っと、
ドラムを叩いている時があります(笑)
歌もの上手で奇数のフレーズも大好き
もうまさに何でも屋なヴィニーカリウタさんですが、
中でも歌もののドラムはピカイチだと思います。
(ちなみにウェックルの歌ものはイマイチです)
このあたりが二人の差なのかなとも思いますが、テクニック面においても、
彼の凄い所は随所にあり、またリズム感覚がずば抜けているところがマジやばす・・・。
更に奇数割のリズムアプローチが、好きなのか得意なのか、とにかく酷いくらいに入れてきます。
それを小節跨いで当たり前のようにやっている姿は実に楽しそうです。
たまに共演者も、お手上げなシーンがあります。
ヴィニーカリウタとデイヴウェックルはよく比較される
ヴィニーカリウタとデイヴウェックルは、昔からよく比較されており、
特にデイヴウェックルの方は、一時期ものすごくヴィニーカリウタを
意識していた時があります。(たぶん・・・)
2人の因縁?(笑)は恐らく30年くらい前にやっていた、
「バディリッチメモリアル」というイベントがキッカケです。
スティーブガッド、デイヴウェックル、ヴィニーカリウタで、
ドラムソロバトルをやっているのですが、誰が見てもヴィニーカリウタの圧勝です。
当時デイヴウェックルは、この時の事を「かなり悔しい思いをした」と、
何かで語っていたのを見たことがあります。
ハイこれがそのバトル↓
ヴィニーカリウタは、このイベントがキッカケになったのか、
その後チックコリアやマイクスターンなどとも、一緒に仕事をするようになります。
当時はデイヴウェックルの方が先に、チックコリアやマイクスターンと仕事をしていた事もあり
デイヴウェックルは相当なショックだったのではないでしょうか。
(これはあくまで僕の個人的な見解ですよ)
進化していくスーパードラマー
バトルなどの出来事がキッカケとなって、デイヴウェックルは大きな進化をしていきますが、
ヴィニーカリウタは、さらにその先の先へ行っている感がハンパなく、
2人の差はあまり埋まっていないように思います。
ヴィニーカリウタとデイヴウェックルは、今なおも比較されます。
それはタイプやジャンルなどが似ているからというのが理由なのですが、
よくよく見ていると、似ているようで似ていない、
それぞれの個性を強く持ったドラマーである事が解ります。
個人的にヴィニーカリウタは、どのドラマーとも違う別次元の人のような感じがします。
例えるなら、黄金聖闘士の中でも特に別格の強さを持つ「バルゴのシャカ」とか
「ジェミニのサガ」当たりなのではないでしょうか。
もちろん容姿は、全く似ておりませんが・・・・(笑)
私はそんなヴィニーカリウタを目指すべく、ヴィニーさんの教本を購入して、
一時期、猛練習していたことがありますが、別の次元にはいけませんでした(笑)
ヴィニーカリウタの素晴らしさは、中々言葉で表現する事が出来ません。
またヴィニーさんについては熱く語ろうと思いますが、
今回は厳選した映像をご覧ください(笑)
コメント