江別市及び札幌近郊のドラム教室 「kamkam Drums&Cajon School」
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ドラムのグリップ(スティックの持ち方)を考察

ドラム付録

 

ドラムスティックの一般的な持ち方は、左右同じ持ち方の「マッチドグリップ」と、

左右で持ち方が違う「トラディショナルグリップ」に分けられ、

マッチドグリップには「フレンチグリップ」「ジャーマングリップ」

「アメリカングリップ」といった3種類の形に分けられています。

ここでは各グリップについて考察してみます。

 

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マッチドグリップ

 

マッチドグリップとは、スティックを親指と人差し指でつまむように持ち、

残りの3本の指で、柔らかくスティックを包むようにして握る持ち方です。

また基本の持ち方は同じですが、手首の角度の違いによって3種類の形に分けられます。

 

フレンチグリップ

 

フレンチグリップは構えた時に、親指が真上に来る持ち方で、

スティックコントロールは主に指が中心となります。ジャズでのシンバルレガートや

ティンパニーでの演奏で、フレンチグリップがよく使われます。

 

親指を上にする事で、スティックのフィンガーコントロールがしやすくなりますが、

親指を上にする事で、手首の可動域が極端に狭くなるため、

スナップ(手首の可動)だけで大音量を出すのは難しいです。

 

また親指と手首がバウンドのストッパーとなっているため、親指に負荷がかかりやすく、

腱鞘炎のリスクが高い事や、必要以上の強打をするとケガのもとになります。

 

ジャーマングリップ

 

ジャーマングリップは構えた時に、手の甲が真上に向く持ち方で、

スティックコントロールは主に、手首が中心となります。

クラシックの打楽器奏者に多く見られる持ち方で、

小・中・高といった吹奏楽部などの教育現場においても、

この持ち方がよく取り上げられています。

 

この手の角度はスティックの横ブレが少なく、打点をピンポイントで狙えることや、

スネアドラムでの小さい音を繊細に表現しやすい反面、この角度で構える事によって、

肩やひじ指先などに力が入りやすい傾向があります。

また角度的にフィンガーコントロールがほぼできません。

 

アメリカングリップ

 

アメリカングリップは、フレンチグリップとジャーマングリップの

ちょうど中間的な角度の持ち方で、両方の利点を取り入れた万能性のあるグリップです。

身体に余計な力が入らずに脱力を維持しやすく、手首の可動域もフレンチグリップや

ジャーマングリップよりも広く、フィンガーコントロールにも対応できる持ち方です。

 

最もポピュラーな持ち方であり、音楽ジャンルや楽器の種類を問わず

幅広く使われています。

 

トラディショナルグリップ(レギュラーグリップ)

 

トラディショナルグリップ(通称レギュラーグリップ)は、左手が親指と人差し指の間で

スティックをはさんで持つ持ち方です。元々昔の軍楽隊が、太鼓を左前に肩から吊るしながら

行進演奏を行っていたことから、必然的に生まれた持ち方とされています。

 

ドラムセットやジャズが生まれた時代は軍楽隊出のドラマーが多く、

そのままの持ち方でドラムをやっていた為、

主にジャズを中心に使われる持ち方となっていきました。

 

左右で持ち方が変わる事から、強弱や音色の差を付けやすくなります。

また指を使ったテクニックで繊細さが増しますが、

その分スティックコントロールをするのが難しい持ち方です。

またドラムセットやスネアドラム以外の打楽器では不向きな持ち方です。

 

グリップは絶えず変化していく

「私のグリップはアメリカングリップです」と言っていても、ハイハットの刻みや

シンバルレガートをする場合はフレンチグリップであったり、ライドシンバルの

カップを叩く時にはジャーマングリップであったりという事はよくあります。

 

基本スタイルはあっても、その時々の演奏シーンの中で

グリップは絶えず変化していきます。

大半の人はそれを意識せずに行っているのです。

 

気づいた時に、グリップが変わってしまっている事を気にしてしまう人もいますが、

その時々で変わる持ち方をしている方が実はよいのです。

 

今回は紹介していませんが、「フリーグリップ」というのもあります。

これはまさに流動的にドラミングを行う上で必要なグリップとなります。

フリーグリップについては、また別の時に考察します。

 

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