江別市及び札幌近郊のドラム教室 「kamkam Drums&Cajon School」
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バスドラムとハイハットの様々なフットワーク奏法

ドラム練習帳

 

ドラムは手だけではなく、両足も使う他の楽器には無い演奏スタイルです。

足で演奏するのはバスドラムとハイハットですが、

足による演奏も手と同等の比重を持つのが、

ドラムという楽器の大きな特徴でもあります。

 

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バスドラムのフットワーク奏法

バスドラムはフットペダルを踏むことで、ビーターがバスドラムを叩き音を出します。

これが基本動作ですが、様々なフットワーク奏法を存分に活かすためには、

常にリラックスした状態で足首や膝を柔らかく使うというのが大前提です。

 

大きな音を出そうとすると、つい力んでしまがちですが、余計な力が入っていると、

足首や膝は思うように動きません。また足首やひざの関節の動きが固いと

演奏に弊害が出るので、いつも柔らかく動くように心がけておく事が大事です。

 

★動力を一番伝達しやすい箇所で踏む

ペダルを踏むときには、ただ足全体で踏めばいいというわけではありません。

親指の付け根付近は「力」を加えやすいので、その辺りに踏むポイント持っていくのが良いです。

 

★足とペダルは一体化している意識を持つ

フットペダルの操作では、踏み込んだあとに足が戻る時にも、

ペダルから足を完全に離してしまわないようにします。

(足を離す奏法もありますが、通常は離さない)

 

足を離してしまう事で次の動作へのコントロールがしづらくなります。

足の裏とペダルは基本的には一体化しているように意識します。

 

ヒール・アップ奏法

ヒールアップ奏法は、最も多くのドラマーが行っている奏法で、

踵がフットペダルから常に浮いた状態で、足全体を使って踏む方法です。

 

足全体の重さや筋肉を使えるので、パワーを出しやすく持久力もキープできるほか、

フットペダルのリバウンドコントロールもしやすいので、足でのダブルや

トリプルといった連打音もやりやすいです。

ヒールアップ奏法では、上の画像くらいの位置に足を乗せたほうが、

踏み込みやすくコントロールしやすいです。

 

ヒール・ダウン奏法

ヒール・ダウン奏法は、踵が常にフットペダルについている状態で、

つま先の上下運動でフットペダルを踏んでいく方法です。

足首の関節を中心に使うのでパワーは出しづらく、ソフトな音が必要な時によく使われます。

またバスドラムのオープン奏法をする際にもよく使われます。

 

ヒールダウン奏法の練習は足のスネの筋肉を鍛えたり、足首を柔らかく使えるようにするなど、

ペダルワークの基本動作をマスターする上でとても良いです。

 

ダウン・アップ奏法

ダウン・アップ奏法は、ヒール・ダウン奏法とヒール・アップ奏法の両方を合わせた奏法で、

膝が1回上下するごとに2つの音が出せます。

 

やり方は、最初はヒールアップ奏法で1打目を踏み、踏んだ後に踵を降ろして

ヒールダウン奏法で2打目を踏みます。そして踏んだ後はまた踵を上げて、

ヒールアップ奏法でという繰り返しパターンです。

練習次第で、かなり速く動かす事ができます。

 

スライド・ステップ奏法

まず1打目を、フットペダルのやや手前辺りをヒールアップ奏法で踏みます。

すぐさま足を前方にスライドさせて、2打目を踏むという奏法です。

 

足をスライドさせるためには、1打目の後にすぐ足の力を抜く必要があり、

足の力を抜くとビーターは自然に戻ってきますので、戻りつつあるところに

足をスライドさせて、すかさず2打目を踏みます。

この動作が速ければ速いほど、高速2連打が出来るようになります。

 

スウィング・ステップ奏法

ヒールアップの状態で1打目を踏み、2打目は足先を支点にして、

踵を左右にずらしながら踏みます。その動きからダンス・ステップ奏法とも呼ばれています。

この時、踵は右に向く人や左に向く人などそれぞれです。

 

バスドラムのオープン奏法とクローズ奏法

オープン奏法とはフットペダルを踏んだ後に、ビーターをヘッドから離す事で、

ナチュラルで伸びのある豊かな音色になります。主にヒールダウン奏法で行われます。

 

クローズ奏法とはフットペダルを踏んだ後に、ビーターをヘッドに押し付けたままにします。

これによってアタック感の強い、キレのあるタイトな音色になります。

主にヒールアップ奏法で行われます。

 

ハイハットのフットワーク奏法

ハイハットのフットワーク奏法もバスドラムと同じように、ヒール・アップ奏法と

ヒール・ダウン奏法があり、それ以外にもいくつかの踏み方があります。

 

ヒール・ダウン奏法

踵をフットボードに付けたまま踏んだ状態で音を出します。

慣れていないとシャープなクローズ音を出しにくい奏法ですが、

上記の譜例のようにハーフ・オープンでリズムを刻むときなどには、

身体の状態が安定するので向いています。

 

ヒール・アップ奏法

踵を上げて足全体で踏む方法です。ヒールアップ奏法でのオープンクローズは、

シャープなクローズ音が出ます。速いスピードの中で、音符を続けて踏むときや、

上の譜例のように16分音符など細かい音符で、

ハイハット・オープンを行う時などに向いています。

 

ヒール・ダウンとヒール・アップのコンビネーション

主にジャズなどでハイハットを2拍、4拍で踏むときに用いる奏法です。

譜例のように1拍目と3拍目の休符のところはヒールダウンの状態で、

2拍目と4拍目にヒールアップで踏みます。

 

ハイハットでのスウィング・ステップ

ハイハットを4分音符や8分音符で踏む時や、ジャズの2拍・4拍で踏む時などに、

踵を左右に動かしながら踏みます。

また左足でリズムをキープする際に、音を出さないで動かしている人もいます。

 

ハイハット・クラッシュ

ハイハットを踏んですぐにオープンにすることによって、「シャーン」という

クラッシュ音を出す奏法で、フット・スプラッシュとも言います。

これはヒールアップ奏法、ヒールダウン奏法のどちらでも可能です。

 

フットワーク奏法の基本をマスターしよう

大まかですがドラムの基本となるフットワーク奏法についてご紹介しました。

まだ他にも、モーラー奏法のフットワークバージョンなどもあったりしますが、

まずはここでご紹介した、基本的な奏法をマスターしていきましょう。

 

またいつも同じフットペダルではなく、違うセッティングの

フットペダルなども使って練習してみましょう。

違うペダルであっても、基本的な動きをしっかりとマスターしておけば、

例えマイペダルを使わなくても、コントロールして演奏ができるようになっていきます。

 

ドラムの演奏はとにかく全てにおいて、手も足も余計な力は入れず、

リラックスした状態で行うのが基本です。

 

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