ドラムは言うまでもなくリズムを叩き出す楽器です。
ドラムをやる上では、拍子とビートの概念は知っておく必要があります。
拍子とは
拍子とはある音符をもとにして、それを同じ拍数ずつ区切る事によってできる、
一定のサイクルの事をいいます。
拍子は譜面上の一番最初に、拍子記号によって示されています。
ビートについて
ビートとは、「1拍と1拍の間を何音符に細分化しているリズムなのか」を示すものです。
ビートはグルーヴと混同されやすいのですが、ビートそのものにはグルーヴは存在しません。
ビートにグルーヴというニュアンスをつけたものが、リズムという解釈になります。
8ビート
8ビートは、1拍の間が起点の2つある8分音符構成されているリズムです。
たとえハイハットの刻みや、スネアに16分音符が混ざっていたとしても、
8分音符のグルーヴを感じながら叩けば、8ビートのフィーリングになると言えます。
16ビート
16ビートは、1拍の間が起点の4つある16分音符で構成されているリズムです。
16分音符を叩かなくても、16ビートのグルーヴ感があれば16ビートと言えます。
3連系
3連系のビートは、1拍の間が起点の3つある3連符で構成されているリズムパターンです。
グルーヴポイントは3つ目の音となります。
3連符で構成されているリズムには、2つ目の音を休符にして、
ハネたフィーリングで演奏される「シャッフル・ビート」というのがあります。
★シャッフルビートの記譜法の例
4ビート
4ビートは、1拍の間の起点が1つの4分音符で構成されているリズムです。
4ビートというと、いわゆる「ジャズ・ビート」のイメージですが、
左上の譜例はハードロックでもよく見られ、4ビートと解釈できます。
ジャズの4ビートは、「ストレート・アヘッド」とも呼ばれており、
基本的にはシャッフルと同じように、3連符をもとにしたハネたフィーリングですが、
プレイヤーの個性や解釈、テンポなどによって異なる場合がよくあります。
2ビート
2ビートとは1拍の間の起点が1つの4分音符(4分の2)、
または一つの2分音符(2分の2)で構成されているリズムです。
ジャズでは「2フィール」とも言われたりしています。
拍子とビート まとめ
大まかではありますが、ざっとご紹介していきました。
まず拍子があって、そこにビートが生まれます。
そしてビートにグルーヴというニュアンスをつけていくことで、
リズムが作られていきます。
グルーヴというのは、言葉では中々説明しづらいのですが、
簡単に言ってしまうと「波」とか「うねり」です。
グルーヴは強弱をつける事であったり、ビートの感じ方であったり、
休符の取り方であったりと、色々な要素が合わさって出来ます。
グルーヴ感を鍛えるには、ジャンルにこだわらず色々な音楽を聴き、
色々な方達と演奏を経験していく事で強化されていきます。
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