もう3月下旬に入りましたね。あっという間に毎日が過ぎていきます。
さて私事ですけど、明日から1週間ほど一番下の娘が入院します。
これまでさんざん悩んできた人工内耳の手術をするためです。
(ここでは人工内耳についての細かい解説はしません。)
生まれてからほどなくして「先天性難聴」と言われ、補聴器をつけて早3年。
毎日とっても元気で「本当に難聴なのか?」というくらい、いっぱいおしゃべりしています。
裸耳(補聴器なし)の聴力では、よほどの大きな音じゃないと認識できず、
補聴器を使うことで、かなり音を聞けるようになっています。
最近では名前を呼んで「は~い」とお返事も出きます。
また、「かわいい」「おいしい」「あお」「あか」「おはよう」
「いってらっしゃい」などの言葉も、言えるようになってきました。
でも・・・。
濁音は聞き取れず、「ばいばい」も「あいあい」となます。
補聴器の調整は現在最大限のレベルにしてもらっていますが、
それでもしっかりと言語を獲得する事はかなり難しいです。
やはり「しっかりと言葉を」と思うと、人工内耳の選択しかありません。
そして人工内耳を入れて効果を上げるなら、「年齢的にこれ以上は」という段階となり。
手術によって小さな娘の身体にメスを入れたくないという思い、
聞こえるようにするのは親のエゴかもしれないという葛藤、
またどこかで聾を否定しているのではないか、
人工内耳のデメリット、・・・・・
この1~2ヶ月間、あげればキリがないほど色んな事で夫婦そろって悩みましたが、
悩むに悩んでついに手術をする決断をしました。
娘は補聴器を付けている時もつけていない時も、あまり様子は変わりません。
いつも陽気で明るくて元気で、聞こえていなくても気にもしていない様子です。
なので一般的な聾の方達のように、補聴器を使いながら手話を使って生きていく、
という人生でも良いと思っていました。
でもある時、聞こえないがために、みんなが笑っていても笑えず、
また周りが笑っているから「取りあえず一緒に笑う」などをしていた娘の様子を見た時、
やっぱり音を届けてあげたいと思いました。
今はコロナのご時世。
入院中はお見舞いも一切できません。手術の立ち会いもできません。
再び会えるのは退院の日となります。
心配で寂しいし辛いし不安だしの気持ちでいっぱいです。
本当に新型コロナが心の奥底から大嫌いです。
でも嘆いていてもどうしようもありません。
明日からの1週間、下の子には妻が付き添いをし、
私は二人の兄妹と家をしっかりと守ります。
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