家には暫く眠りについた、アップライトピアノがあります。
このピアノは義母から預かっている30年くらい前のピアノで、
ここ数年、子供が遊びで使う以外は、全くと言っていいほど使っていなく、
音もかなり変わっていた為、この度、調律をお願いする事にしました。
今回、ピアノの調律をやっていただいたのは、調律師の「井筒和幸」さんです。
「井筒ピアノ調律所・工房」で、普段は調律のお仕事をされている傍ら、
趣味で集めた民族楽器800点を所有し、「さわれる楽器博物館」も
定期的に開催されている北海道ではかなり著名な方です。
ピアノの調律に立ち会ったのは、今回初めてだったのですが、
何よりもビックリしたのは、低音部は一音に対して2本ずつ(グランドの場合は3本)、
高音部は3本ずつ張っていたんです。
当然知っている方からすると、当たり前の光景なのですが、
私はこれまでピアノの中を、細かく見た事がなかったので衝撃的でした。
通常、ギターやベースなどにおいては、演奏者自身でチューニングをしますが、
ピアノの場合は、一音に対しての弦の数が違う事や特異な構造により、
かなりの専門的な知識が必要となります。
また一本一本の弦のハリの強さが、恐ろしく強いために特殊工具を用いて行うので、
演奏者が常に調律をするのは困難なため、「調律師」という専門職があるのだそうです。
調律の合間に色々とお話を聞かせて頂いたのですが、なんと驚くことに
井筒さんの生まれ故郷は私と同じところで、その辺りの話にも花が咲きました(笑)
ピアノは、打楽器と弦楽器の両方を併せ持つ打弦楽器です。
その歴史はドラムでは到底、太刀打ちできないほどの長い時があります。
そんなピアノの調律の現場を直にみる事ができ、また色々なお話を聞かせてくださった
井筒和幸さん、本当にどうもありがとうございました♪
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