うちの子供たちは3人とも、ドラムに興味は示さないものの、
食事の準備中に、よく箸で食器やら机やらを叩いています。
当然、お行儀が良くないので奥さんは注意をするのですが、僕自身は注意が出来ません。
なぜなら一緒になってやるからです。何なら自分が先頭に立ってやることもあります。
お行儀が悪いのは分かっているのですが、スティックらしきものを持つとつい・・・。
もちろん箸はスティックではありませんが、菜箸だと更に気持ちが盛り上がります。
これはいかんと思いつつも、箸を持つとついやってしまう今日この頃です。
さて話はガラッと変わり、ドラムのチューニングについて少し。
ドラムのチューニングは、「譜面上の音符の音階の通りにチューニングするのですか」と
たまに聞かれます。ドラム譜はヘ音記号なので、バスドラムだったら「ラ」、
スネアだったら「ミ」というような感じですね。
答えはノーです。ドラム譜はあくまでも「リズム譜」であり音階譜ではありません。
(※ちなみに同じ打楽器のティンパニは音階もあります)
誰が五線譜上でドラム譜を生みだしたのかは分かりませんが、世間一般的に見ると
ドラム譜というのはかなり特殊な方法であるようです。
そしてほぼ強引ともいえる方法で五線譜上に表現した結果なのか、
書き手によっては譜面上のシンバルやハイハットの位置が違ったりするなど、
統一性もあるようでないのがドラム譜なのです。
ちょいと話は逸れましたが、ドラムのチューニングでは
音階は無い(厳密には無いわけではない)ので、ギターやベースのようにチューナーで
ヘルツを合わせてE、Aなどのチューニングはしません。つまり基準とする音階がないのです。
ドラムは表・裏面のヘッドがあり、テンションボルトを回しながら、
それぞれのハリ具合を調整して好みの音にチューニングしていきます。
テンションボルトは、均一に絞めるという基本だけはありますが、
表面はこれだけ締めるとか、裏面はこれだけ締めるなどの基準もなく、
あくまでもチューニングする人のさじ加減(好み)となります。
つまりぶっちゃけ、チューニングは大体の勘でやっているわけです。
でも何が正解なのかよくわからないので悩むわけです。
ですから他のパートと比べると、ドラムのチューニングは時間がかかり、
一度迷い出すとしばらく抜け出せなくなります。
チューニングは「習うより慣れろ」であり、チューニングの違いによる、
スティックやビータの跳ね返りの違い、音色の違いを実際に体験していく、
好きなドラマーの音を研究するなどで、自分の好みの音を見つけていくしかありません。
ドラムのチューニングって、最終的には「勘だけが頼り」という、
職人さんバリな要素が含まれているので、演奏するより難しい感じがします(ーー;)
コメント