本日は「電子ドラム」に関して今更ながら、あれやこれやと展開していきます(笑)
電子ドラムという楽器は、通称「シンセドラム」とも言ったりしますが、
その名の通り電気を使って音を出す楽器であり、
生ドラムには出せない音も、簡単に出せてしまう優れものです。
電子ドラムはそれ単体で、生ドラムと同じように使う事も出来ますし、
また生ドラムに組み込んで使う事も出来るなど用途は様々です。
現在の日本の市場においては、YAMAHAとRolandの2社が主なところで、
圧倒的にRolandの方がシェアは多いです。
電子ドラムの歴史
電子ドラムは1970年代の後半、アメリカポラード社で開発した
「シン・ドラム(syn-drum)」というのが最初に世に出た電子ドラムです。
当時で100万くらいの代物です。
こんなのです↓
この楽器を使っていたのが有名なYMOです。
それ以外にも「ピンクレディ」の楽曲や「Drスランプアラレちゃん」の
主題歌などにも、効果音として使われておりました。
その後すぐに日本の東洋楽器社が、このシン・ドラムを参考にして、
ほぼ同じスタイルである「アルト・サウンド(ULT-SOUND)」という
楽器を販売しました。
一躍有名になった電子ドラム
1980年に入り登場した電子ドラムが、
イギリスのシモンズ社製「シモンズ(SIMMONS)」です。
ハイこんなのです↓
6角形の形が特徴的で、シモンズで初めてバスドラムやスネア、タムがセットになり、
ドラムセットの形として登場しました。これも当時で100万円くらいの代物。
最初のシモンズは、打面が非常に硬いプラスチック板のようなもので出来ており、
手首を痛めたドラマーも多かったようです。
その後は改良され、打面はゴムパッドになりました。
このシモンズの登場によって80年代の音楽シーンは、様々なジャンルにおいて、
「エレクトリック」をふんだんに取り入れ大流行しました。
日本では「CCB」が使っていましたし、「キング・クリムゾン」や
「イエス」のドラマーであるビル・ブラッフォードもメインで使うほどでした。
1990年代の電子ドラム
1990年代に入るとYAMAHAやRolandといったメーカーから、
ゴムパッドで出来た電子ドラムがでてきます。
ハイこんなのです↓
これはRolandのTD-5という電子ドラムで、見た目はスッキリとしていますが、
実際には左上にある本体と、各パッドを繋ぐ配線が加わります。
ちなみに僕も昔、RolandのTD-5を使っていた事があります。
使用に関しては後程・・・。
そして月日は流れて、最近の電子ドラムは、どんどん生ドラムの形に近づいてきており、
今ではこんな風になっていますね↓
これはRolandのV-Drumsという電子ドラムなのですが、
このフルセットの状態で税込で、70万円近くする代物です(^^;)
打面もゴムパッドではなくメッシュ素材に進化しております。
電子ドラムが世に出て約半世紀。出た当初からドラムの世界だけじゃなく、
音楽の世界全体に大きな影響を与えています。
そんな電子ドラムは、日々進化をしているわけですが、
実際「生ドラムと比べてどうなのか」というのは結構気になる所です。
その辺のお話は次の回でしようと思います♪
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