以前にも「グルーヴ感という難しいものを考察してみる」で
リズムの取り方について書きましたが、日常の様々な場面において、
リズムを取りながらカウントを入れると、ドラムの向上に役立ちます。
しかしながら、日本人の従来のリズムの取り方をやっていても、
日本人の「ノリ」が強化されるだけです。
やはりドラムといえば「アメリカ」です。
ドラムの誕生国である、アメリカ人のリズムの取り方を知る事で、
「心地よいグルーヴ」を作るヒントになるかもしれません。
日本人とアメリカ人のリズムの取り方の違い
日本人とアメリカ人とでは、様々な場面において、
リズムのカウントの取り方に違いがあります。
いくつか例に挙げてご紹介します。
バスケットボールのドリブル時や腕立て伏せをする時のカウント
バスケットボールをドリブルする時、ドリブルのワンサイクルは、
手首を動かしてボールを離し、ボールは床からリバウンドして手に戻ってきます。
このドリブルをしながらカウントをする時、日本人はボールが地面に当たる時、
つまり最初の動作の時にカウントをします。
しかしアメリカ人は、ボールが自分の手に戻ってきた時、
つまり終わりの動作のにカウントをします。
また腕立て伏せをする時、腕立て伏せのワンサイクルは、
腕を伸ばした状態から腕を曲げて身体が下がり、また上がってきます。
日本人は、腕を曲げて体が下がった時にカウントをします。
でもアメリカ人は、腕を伸ばして体が上がった時にカウントをします。
自然に裏拍を感じるカウントがされている
日本人はおおよそどんな時でも、始まりの動作と共にカウントを入れていきますが、
アメリカ人は、一連の動作の終わりにカウントをします。
このように日本人とアメリカ人の動作におけるリズムの取り方の違いは、
アメリカ人が日常的に「ンカッ、ンカッ」と、裏拍を感じているという事です。
準備体操や音楽に合わせてカウントをする時
準備体操をする時や、音楽に合わせてカウントをする時、
日本人は「1,2,3,4」「2,2,3,4」「3,2,3,4」「4,2,3,4」・・・・と
どんな時でも最初にその回数の数を、頭に持ってきてカウントをしますが、
アメリカ人は「1,2,3,1」「1,2,3,2」「1,2,3,3」
「1,2,3,4」・・・と最後に回数を数えるカウントの仕方をします。
このアメリカ人の数え方を、ドラムを叩く時に応用してみると、
1拍目への意識が日本式の数え方よりもより強くなり、
かなりリズムの雰囲気も変わる事が分かると思います。
アメリカ式のカウントを日常に取り入れよう♪
このように日本人とアメリカ人とでは、日常的にリズムの取り方が違うため、
ノリの出し方も大きく異なっていくのです。
ドラムで裏拍をもっと意識したいとか、1拍目をもっと意識したい、
もっとグルーヴを強化したいという場合、このようなアメリカ式のカウントの取り方を、
日常的に取り入れて訓練する事で、自身のドラムグルーヴを向上させることに
繋がるのではないでしょうか。
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