江別市及び近郊のドラム教室 「kamkam Drums&Cajon School」
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拍子に関するあれこれ

ドラム付録

 

今回は、僕も分かっているようでイマイチ分かっていない拍子についてです。

「あまりドラムには関係ないんじゃ?」「譜面なんて読めなくても何とかなる」と

つい思いがちな案件ですが、ジャズの現場やレコーディングの現場では、

ドラマーも譜面が読めている事が前提となっています。

 

またリズムを作っていく上でも拍子に対する理解は重要ですので、

今回、僕の分かる範囲で書いてみました。

 

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拍子ってなんだ?

普段耳にする音楽には、必ず何らかの拍子がついていますが、

この拍子の基本的な考え方は西洋音楽からきています。

 

西洋音楽において拍子というのは、「強拍」と「弱拍」の集まりが

周期的に繰り返されるものです。

また「強拍から次の強拍まででひとつのまとまり」として感じられる事としています。

ちなみに「強拍」と「弱拍」は、音量の強弱という意味ではなく拍の感じ方です。

 

そして拍子は楽譜上では、「どの音符を1拍としているのか」

また「その1拍がいくつで一つの小節となるのか」を表しており、

拍子は大きく分類すると「単純拍子」と「複合拍子」、「変拍子」に分けられます。

単純拍子

一般的に2拍子、3拍子、4拍子を単純拍子と言い、分母の音符が1拍となります。

2拍子

2拍子は人間の歩行から発生したと言われており、拍の感じ方は「強-弱」。

2/2拍子は下の記号であらわす事もあります。

3拍子

3拍子は馬の歩行から発生したと言われており、拍の感じ方は「強-弱-弱」。

4拍子

4拍子は、2拍子を2つ連ねたものと考えられており、

拍の感じ方は「強-弱-中強-弱」や「強-弱-弱-弱」。

4/4拍子では下の記号であらわす事もあります。

複合拍子

複合拍子とは、拍を3等分するリズムが基本的なものとなっていて、

譜面に記す際には3連符を使って記すことになるのですが、

それでは譜面上がごちゃごちゃとして見えずらくなりがちであることや、

またそのたびに3連符を書くわずらわしさから、符点音符を用いて1拍の音価を

3等分する表し方が考案されました。

 

ノーマル音符に付点をつけると、その音符は1.5倍の長さを表す音符となります。

つまり付点は音符に対して半分の長さという意味なので、3等分の概念を表現しやすいのです。

楽譜上では3等分した音価と、その音価の小節内の数を五線の下と上に表現します。

複合拍子では一般的に分子が6、9、12・・と必ず3の倍数となり、6/? は2拍子、

9/? は3拍子、12/? は4拍子に対する複合拍子となります。

 

★付点2分音符が1拍の場合の例

★付点4分音符が1拍の場合の例

変拍子

変拍子とは、混合拍子や特殊拍子とも呼ばれており、2つ以上の単純拍子が

組み合わされているものであったり、楽曲中において頻繁に拍子が変化していく事を指します。

5拍子

5拍子には、純5拍子(強-弱-弱-弱-弱)、3+2拍子(強-弱-弱-中強-弱)、

2+3拍子(強-弱-中強-弱-弱)の3つに分けられています。

<5拍子が入っている曲>

デイヴ・ブルーベック『テイク・ファイヴ』(3+2拍子)

映画『ミッション・インポッシブル』のテーマ(3+2拍子)

スティング「Seven Days」(3+2拍子)

7拍子

7拍子は純粋な7拍子(強-弱-弱-弱-弱-弱-弱)、

2+2+3(4+3)拍子(強-弱-中強-弱-中強-弱-弱)、

3+2+2(3+4)拍子(強-弱-弱-中強-弱-中強-弱)、

2+3+2拍子(強-弱-中強-弱-弱-中強-弱)の4つに分けられています。

<7拍子が入っている曲>

大栗裕 作曲「仮面幻想」(3+2+2(3+4)拍子)

アルフレッド・リード作曲「エル・カミーノ・レアル」(3+2+2(3+4)拍子)

アイート・モレイラ「Tombo in 7/4」(2+2+3(4+3)拍子)

PONTA BOX「Concrete」(2+2+3(4+3)拍子)

8拍子

8拍子には純8拍子は無く、2+3+3拍子(強-弱-中強-弱-弱-中強-弱-弱)、

3+2+3拍子(強-弱-弱-中強-弱-中強-弱-弱)、

3+3+2拍子(強-弱-弱-中強-弱-弱-中強-弱)の3つに分けられています。

<8拍子が入っている曲>

アルフレッド・リード作曲「エルカミーノレアル」(3+2+3拍子)

PONTA BOX「Sandwitch3-2-3」(3+2+3拍子)

アストル・ピアソラ作曲「リベルタンゴ」(3+3+2拍子)

9拍子

9拍子はそもそも各拍が3等分される3拍子(3+3+3)の複合拍子なのですが、

5+4拍子、4+5拍子、3+2+4拍子などの分け方で変拍子としての9拍子もあります。

<9拍子の入っている曲>

ジェフ・ベック「Scatterbrain」(4+5拍子)

スティング「Hung My Head」(5+4拍子)

10拍子

10拍子は、3+3+4拍子、4+3+3拍子、3+4+3拍子、4+2+4拍子、

4+4+2拍子といった感じに分けられています。

<10拍子が入っている曲>

大栗裕 作曲「吹奏楽のための神話」(3+3+4拍子)

スピッツ「ハチミツ」(4+2+4拍子)

SCANDAL「スキャンダルなんかブッ飛ばせ」(4+4+2拍子)

polyrhythm(ポリリズム)っていうのは?

polyrhythm(ポリリズム)というのは、拍の違う各声部が同時に演奏されることで、

異なったリズムが同時に演奏されることです。

ドラムでいうところの、3連符と8分音を同時に演奏するといった感じです。

 

1拍子というのがあるらしい

最後になりますが、クラシックでは「1拍子」で作っている曲もあるらしいです。

ロックやポップス等ではまず聞いたことがありません。(僕が知らないだけかもしれませんが)

ちなみにリズムの取り方は「1(ワン)」だそうです。

わんわんわんわん・・・・犬みたいですね(笑)

 

といった感じで本日は、拍子に関してでした。

ちょっと曖昧な感じになっている感も否めませんが、

もし参考になれば幸いですm(__)m

 

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