ドラム演奏では、スティックを自由自在に操れる事が理想です。
その上で一番大切ともいえるのがスティックを弾ませること、
つまり「リバウンド」です。
ドラムは自分の腕の力だけで全てをコントロールしようとしても、
絶対に上手くいきません。
スティックの重さと打面の弾力を最大限に利用することで、
腕に無駄な力も入らなくなり、無理なく自然な動きで
楽に叩けるようになるのです。
リバウンドを利用する事でのメリット
リバウンドを上手く利用すると、無駄な力がかからずエネルギー消費も少なくなるため、
長時間叩き続ける事ができ、更に高速スティックワークも出来るようになります。
また最小の力で、最大限スティックを操る事ができるようになるので、
ほんの少し必要な力を加えるだけで、楽々とパワーのある音も出せるようになります。
逆にリバウンドが出来る上でのデメリットは一切ありません。
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リバウンドを上手に利用するのは難しい
リバウンドを利用するというのは、実はそんなに単純な事ではありません。
なぜならダイナミクス(スティックの高さ)やテンポ、打面の違いなどによって、
その感覚は大きく異なるほか、リバウンドを受けた時の返しも異なるからです。
あらゆる「高さ」「速さ」「打面」で、十分にリバウンド得るためには、
打面を叩くというのではなく、スティックを打面に放り込むような感覚が大事です。
より良いリバウンドを得るためには、いくつかのポイントがあります。
リバウンドを最大限得るためのポイント
ドラムスティックを使って、打面からのリバウンドを効率良く得るためのチェック項目です。
★スティックの持ち方や握り方によって変化する
スティックの持ち方は基本パターンがあっても、人それぞれに異なり、
また演奏中に持ち方はどんどん変化していきます。
ただ原則として言えることは、どのような持ち方であっても、
ギュッと強く握ってしまうと、スティックを押さえつける事となり、
当然リバウンドを活かす事ができません。
スティックを最もリバウンドさせるには、持っているスティックを誰かが引っ張ったら、
抜けてしまうくらい軽く持つのが理想です。
またスティックの持つ位置によってリバウンドが変わので、
スティックのどの位置を持つのが、「一番リバウンドしやすいのか」
という事にも意識しましょう。
★腕や手首、指の使い方によって変化する
より良いリバウンドを得るためには、腕の振り方や手首の角度、指の動かし方も大事です。
「どの部分をどのくらい動かすと、よりリバウンドを得られるのか」、
また「負荷のかからない腕や手首、指の使い方」という事にも、
ケガを予防する上で意識しておくことが大事です。
★スティックの軌道や打点、打面、支点の関係も重要
スティックが打面にヒットする時、スティックの軌道がキレイな弧を描くような軌道が理想です。
更に弧の軸である支点が、打点と同じ高さにあると弾みやすくなります。
しかし支点が打面よりも高い位置にあると、リバウンドがしづらくなります。
物理的な基本として、スティックをどのように打面に当てると、
「一番ムダのない効率の良いリバウンド」を得ることができるのかを
改めて確認してみましょう。
次回はリバウンドのコツを得るための練習法について
考察していきたいと思います。
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