音楽をやっている人は、みんな楽譜を読めるかというとそんなことはありません。
クラシックや一部の音楽では楽譜が全てであり、楽譜通りの演奏が絶対的な基本となるので、
クラシック界隈の方たちは当然、楽譜を読めます。
しかしそれ以外のポピュラー音楽系では、楽譜が読めなくても耳コピが出来て、
楽器を演奏出来れば良いのです。
つまりぶっちゃけ音楽は楽譜が無くてもできるのです。
楽譜は共通言語
楽譜は、音楽を記録するために演奏記号や符号を使って「記号化」「可視化」したもので、
録音技術などがなくても、楽譜があればその曲を再現する事ができます。
また楽譜は音楽の共通言語とも言われており、例え国が違っても、ジャンルが違っても、
楽譜があれば曲への理解も早まり、一緒に演奏する事ができます。
楽譜が読めた方がいい
せっかく音楽をやっているのなら楽譜を読めた方がよいです。
もちろんアマチュアのコピーバンドであれば、耳コピが出来れば曲を演奏する事ができます。
でも難しい楽譜こそ読めなくても、コード進行やキメのリズム、曲の進行など、
最低限の事が記載されている楽譜でも読めるようになれば、音楽へ理解度は高まります。
特にプロを目指しているのであれば、楽譜を読めることは必須です。
楽譜の読み方
ここでは音階の読み方ではなく、曲の進行、コード、簡単な記号などに
ピックアップしてご紹介します。
曲の進行
上の譜面は、よくありそうな一般的な曲の進行例です。
まず曲のテンポ(BPM)は「♩=112」です。
そして曲の進み方は小節上の番号を基にして、「①→②→③→④→⑤→⑥→⑦→⑧→⑨
→⑤→⑥→⑦→⑧→⑩→⑪→⑫→⑬→⑭→⑤→⑥→⑦→⑮→⑯→⑰→⑱」となります。
記号の解説
上記の譜面「ニコニコパン屋さん」を例に、簡単な記号の解説です。
※実際にはこれ以外にも使われる記号はあります。
●リピートマーク
この記号の中を繰り返します。「3×」などが書いている場合は3回繰り返し、
「×Time」「open」などと書いている場合は、合図があるまで繰り返します。
●1番カッコ、2番カッコ
カッコ1を演奏して繰り返した後、2回目はカッコ1を飛ばしてカッコ2に進みます。
●反復記号
前の小節と同じパターンという意味です。
●ダルセーニョ
D.S.という所からセーニョマーク(Sみたいなマーク)へ戻るという意味です。
●コーダ
To Codaと書いている部分のところから、同じマークの所へ飛びます。
コード譜
コードとは上の譜面のように、小節の上に「C」とか「F」等の
アルファベットが書いてあるものです。
このアルファベットは、「C(ド)」「D(レ)」「E(ミ)」「F(ファ)」
「G(ソ)」「A(ラ)」「B(シ)」となっており、それぞれの和音を表しています。
「D」なら「レ」の音を主音とした和音です。
また例えば「C」の横にMがつけばメジャーコード、mがつけばマイナーコードとなります。
これらは私の専門外なのでこの辺で(^^;)
ドラムの譜面
ドラムの楽譜は他の楽器と表現方法が異なり、ハイハットやスネアドラム、
バスドラム、シンバルなど、それぞれの楽器を譜面上に表します。
しかし書く上での明確な決まりがあるわけではありません。
バスドラやスネアは、おおよそ共通の場所に書かれますが、
それ以外の楽器では譜面によってマチマチです。
上記は大体一般的な記譜ですが、シンバル類は音色によって
ハイハットより下に表される場合があります。
また五線譜に書かれている楽器は、その音階という意味ではありません。
楽譜を読めるようになるコツ
譜面を読むのが苦手という方はたくさんいます。
確かにシャープやフラットがたくさんあって、音符も複雑で
記号もいっぱいで書かれている・・と、イヤになりますよね(^^;)
でも「楽譜は難しい」という決めつけず、まずは簡単な小学校の音楽の教科書でもいいので、
見るクセをつけていきましょう。
譜面に慣れるコツとして、自分で譜面を書いていくのが良いです。
簡単な小節数とコード譜ならば、耳コピが出来ればすぐに書けます。
初めはリピートマークなんかも、別に書かなくていいんです。
聴いたまま、小節数を書き出せればいいんです。
音符の音階やリズムまで分からなくても、まずは曲の構成を表せることが大事です。
次のステップとして、ある程度音符のリズムなどが分かってきたら、
キメのフレーズ等をピックアップして、音階なしでリズムを書きだしてみましょう。
そして次に音階を加えていくといったように、一つ一つステップアップしていけば、
必ず読めるようになっていきます。
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